「流通網の基盤と顧客基盤を広げ、シェアを伸ばす・・・。
経費削減に努め、製品に付加価値をつけるのです。
強力な営業努力が必要なので、優れた営業トレーニングを行うことによってこの目標を達成していきます。」
・・・見てのとおり、この文書は、本当の意味での事業コンセプトには触れていません。
最優先の事業目標の規模や範囲の目安もはっきりしていなければ、ターゲットマーケット分野もあいまいで、目標達成の戦略も明記しておらず、どのくらいの投資が必要なのか全く触れてもいません。
この文書が何も考えずに作られたことは、"逆さまテスト"を行ってみるとはっきりします。
つまり、命題を全く逆に言い換えた時、それが意味をなさなければ、もともとの命題もまた意味のないものになる、ということです。
先にあげたプログラム化可能な会計監査のミッションステートメントについて、これを行ってみましょう。
事業の拡大をできるだけ遅くするには、利益を最小限にし、経費を増やし、加えて脆弱な営業努力と劣った営業トレーニングを行います。
これでは全く意味をなさないでしょう。